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隠岐の国|海士町の碧い海へ。「ないものはない」って島の考え方、いいなと思った旅。

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フェリー「くにが」へ乗船。船旅は好きだ。

2026年8月9日、島根県の七類港からフェリー「くにが」へ乗船。
2時間半ほど船に乗り、第一の島「中ノ島」へ向かう。

船旅は好きだ。
航海中はスマホの電波も届かず、長時間波に揺られる。
船内を探索してみたり、甲板で読書してみたり、水平線を楽しんだり、昼寝したり…。
このゆっくりと流れる時間を、気ままに過ごすことが好きなんだと思う。

ちなみにフェリー「くにが」の名前は、2日目に上陸する西ノ島にある「国賀海岸」にちなんでいるようだ。

今回のフェリーの座席は一番下の2等を購入した。
乗船してみてびっくりした。
2等のエリアはいわゆる雑魚寝エリアだが、既に埋まっており、足の踏み場もないくらいだった。
うわ、座れないじゃんという絶望もあったが、隠岐への期待も高まった。
個人的には、移動中の快適さは大事にするタイプなので、今回は特別2等の等級に変更し、無事座ることができた。

中ノ島(海士町)へ上陸

そして、第一の島「中ノ島」に到着した。
町の名前は海士町(あまちょう)というらしい。

島に到着し、まず困ったのがお昼ご飯探しだった。
港から近いお店は、軒並み予約でいっぱいだった。後から調べて知ったが、特に中ノ島ではお店が少ないから、事前予約が必須のようだ。
隠岐旅で初めて話したのは、船渡来流亭(セントラル亭)の店員のお姉さん。
予約でいっぱいっすー、申し訳ないっすー。だった。
次回は予約の上、ここでランチにしよう。

港からは少し離れたが、なんとか入れるお店を見つけ、お昼ご飯をゲットした。

神社巡りへ。歴史や、その地の成り立ちを感じる。

ご飯を食べた後、まず訪れたのは隠岐神社。

承久の乱で隠岐に流された後鳥羽上皇を祀る神社で、伝統的な隠岐造が特徴的である。

隠岐造とは、島根県の隠岐諸島に多く見られる独特な神社建築の様式である。
屋根の形は出雲大社の大社造、間取りや柱の配置は伊勢神宮の神明造、向拝の意匠は春日大社の春日造といった、各地の代表的な様式の要素を組み合わせた建築とされている。
離島だからこそなのか、各地の建築様式が融合しているところが面白い。


その後、どこまでも広がる田んぼエリアを自転車で走る。
隠岐には、あまり米のイメージがなかったのだが、どうやら名産地らしい。

そして到着したのが、宇受賀命神社(うづかみことじんじゃ)。

宇受賀命神社のご利益は五穀豊穣。
田んぼに囲まれた神社には、昔から豊作を願ってお参りする島民の姿が感じられる。

記念に一枚。

ヒルクライムと、透明度抜群の碧い海へ。

神社を後にして、島の東側をぐるりと回るように走る。
思いの外、アップダウンが激しく、かなり参った。
自転車で走っている間もすれ違う車は1台もなく、島民もこのあたりは通らないようだ。

ヒルクライムを終え、山を下った先には、日本名水百選にも選ばれている「天川の水」があるようだ。
喉もカラカラなので、ぜひ寄りたい。

この湧水の地には、僧行基も隠岐行脚の際に立ち寄った場所で、石像もあった。

このため池の先で、真夏とは思えない程にキンキンに冷えた湧水が吹き出していた。
もちろん、うますぎた。

この湧き水の目の前には、田んぼが広がっていた。
湧き水を飲みながら、この田んぼの前でぼーっとしていると、農家のおっちゃんがやってきた。
見ていると、何やら白い粒?みたいなものを田んぼに撒いている。

害虫駆除のための農薬かと思って見ていたが、後で調べてみると、隠岐には、特産の海藻「アラメ」から作った藻塩の水溶液を稲に散布して育てる、ユニークな特別栽培米があるらしい。
米に適度にストレスを与えることで、養分を蓄え、おいしい米になるとのこと。

正直なところ、僕が見たおっちゃんが藻塩を撒いていたかは分からない。農薬だったかもしれない(笑)
ただ、こんな栽培方法もあるんだと勉強になった。

道中、カタツムリにも出会った。
幅3mほどある道路をのそのそと這っている。
道路のちょうど真ん中くらいにいたが、ここまで来るのに10時間くらいかかってそうなスピード感だった。
この道路は車通りもないため引かれることはないだろうと、移動はさせなかった。

ちなみに、カタツムリは絶対に触れない。

そうしているうちに、海に出た。
透明度が半端ではない。
肉眼だと10mくらい先まで、海底が見えるくらいだった。
ここでもまた30分くらいぼーっとしてしまった。

1日目の宿へ。握り拳くらいの牡蠣を食べた。
その後、少し自転車を走らせ、宿に到着した。
海が見える部屋を用意していただき、眺めが最高だった。

素泊まりだったので、夕食を求めて港の方へ向かう。
お昼は「予約でいっぱいっすー、申し訳ないっすー」だった船渡来流亭へ。
ヒラマサのマリネと、トウモロコシご飯をいただいた。

合わせて、隠岐の酒「隠岐誉」をいただいた。軽めで甘すぎず、好きな日本酒だった。

ここでラスボス登場。
隠岐に来たからには、牡蠣は食べたいと思い注文。
2,000円と言う破格に、期待して待っていたが、期待を超えてくる握り拳がやってきた。

ここまで大きい牡蠣は食べたことがない。とにかく美味かった。

1日目、海士町の旅が終わった。

島のスローガン「ないものはない」を少しだけ感じることもできた。
都会に比べ、ないものはないが、それでも人が豊かになるものは揃っている。
それらをどう楽しんでいくかが大切。
この旅が終わっても、大切にしたい考え方だと思った。

2日目は、西ノ島へ向かい、夜に島後(隠岐で一番大きな島)へ向かう。

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